高齢者の音楽療法の効果

 

記憶を呼び起こす(回想)

知っている曲を聴くと、長期記憶をつかさどる脳の海馬が刺激されます。そして、かつてその曲を聴いたときに体験したことなど、関係のある記憶も一緒に引き出されます。音楽は情緒性が強いため、ほかのどの活動よりも長期記憶に結び付きやすいのです。

 

心肺機能を高める

ただしゃべるだけの場合と違って、歌うことで呼吸運動を円滑にし、心肺機能を高めることができます。また、なじみのある曲をみんなで歌うことで一体感が生まれ、グループの仲間意識やモチベーションアップにつながります。症状が重い方でも比較的参加しやすいことも特徴です。

 

機能訓練

楽器演奏による身体刺激や、音楽に合わせて体を動かすことは、心身への刺激となり、リハビリ効果があります。通常のリハビリと違い、音楽に合わせて行うことで、苦痛をあまり感じず、楽しみながら自然に体を動かせます。「リハビリはつらいから嫌だ」という人でも、「音楽療法のリハビリならやる」という人も多いです。

 

言語能力の向上

脳卒中などで「言語担当の左脳」に障害を負い失語症になった人でも、歌を歌うときは、「音楽担当の右脳」を使うため、スムーズに歌えることも多いのです!音楽療法では、簡単な日常会話にメロディーやリズムをつけて「言葉のリハビリ」をすることも可能です。

 

ストレス発散とリラックス

歌うこと、笑うこと、大きな音を鳴らすこと、ダンスなどによるストレス発散の効果は絶大です。逆に穏やかな気持ちで演奏を聴くことや、完全に受け身の状態でも参加できるという安心からリラックス効果も高いです。また音楽の時間は、高齢者にとって、平坦な日常生活からの気分転換の場となります。

 

笑いや余暇、コミュニケーションの場として

ウンチクををいろいろ語ってきましたが、結局はこれが一番!
楽しいこと、仲間がいること、憩いの場であること。
音楽があるだけで、会話が生まれ、笑いが起こり、表情が明るくなるんです。